壊したり創ったり考えたりするブログ

タイトル通りです。説明不要。多くは語らず。尻尾は振らず。どうかよろしくお願いします。

解体シリーズ第7弾「解体業者からのお願い」

こんにちは、ショックマンです。

解体業者のくせにこれまで散々第三者の立場になっていろいろ書いてきましたが、解体業者の方々が仕事をやりにくくするために書いてきたのではありませんもちろん。

今回は解体業者サイドとしてみなさんに軽めのお願いがありますのでそれを書いていこうかと。

まず1つめ。

日中家にいない人ほど近所の工事現場を気にしてください。

仕事で外に出てる人と違って1日中家で過ごしている人は周辺の環境って気になるものです。

特に子育て中のお母ちゃん方やお年寄りの方、中には夜勤明けの方もいるでしょう。

ある現場では近所のおばあちゃんが「夜も揺れているような感覚がして眠れない」と嘆くように言ってきたことがあります。

またある現場では隣のおばあちゃんが「工事の音が耳に残ってメシが喉を通らんと息子に愚痴をこぼしたら、じゃあ食わなくていいとメシを取り上げられた」と嘆くように言ってきたこともありました。

例がお年寄りばっかでちょっとあれなんですけど、このように日中お家にいる人は少なからずストレスを抱えていたり、それを我慢していたりします。

外に出てる人はどのくらいの音だったり揺れだったりというのはわからないものですが、そこで他人事のようになるのではなくしっかりフォローしてあげてください。

クレーム言われたくないからではありません。


かわいそうだからです。

よろしくお願いします。


では2つめ。

我々解体業者はその名の通り解体を生業としておりまして、解体には騒音振動粉塵などといった公害が伴いますが、迷惑かけたくてやっているわけではないのです。

もちろん周りの方に迷惑がかからないように精一杯対処しながら仕事をしています。

その上で防ぎきれない騒音振動は確かにあります。

それに対しての真っ当なクレームならこちらも真摯に対応します。

ただし、クレームではなくただのイチャモンだったり嫌がらせに近いクレーマーだと判断した場合、明らかにこちらの過失ではない損害を請求してくるような場合は相応の対応になります。

過去の事例では裁判沙汰にもなってます。

こうなってしまってはお互いに良いこと1個もありません。

お金と労力の無駄遣いです。

そんなことになりたくないしなってほしくないので、クレームをいれるのであれば真っ当な理由をもってください。

よろしくお願いします。


はい、ということでお願いというのはこれで以上になります。

とは言ったもののそんな悪質なクレーマーというのはそうそういるものではありません。

そもそも普通のクレームですら1現場に1~2件あるかないかです。

日中はほとんどの方が家にいないのか、我慢をしてくれているのかはわかりませんが、どちらにせよご理解、ご協力いただいて嬉しいです。

ありがとうございます。

こんなこと言うとまたクレーム言いにくくなるのかもしれませんがそこは気にしないでください。

生活に支障がでるほどであれば言うことはしっかり言うようにしましょう。

それでは今回はこの辺で。


あ、この辺でじゃないです。

まだありました。

建物を設計している頭の良い人にお願いです。

これは2割ウソで8割本気です。


・・・そろそろ、解体することを見越した設計をしていきませんか?

この時代にこの先何百年何千年も残るような歴史的建造物のような建物なんてもう作られないと思うんですよね。

作られないというか、歴史的というほどの価値はないから残らないんじゃないかと。

だってなんでも揃ってるから。

機械も道具も。


決して無価値と言いたいわけではないんです。

ただ昔は本当に人の手だけで造られたんですもんね。

現代よりも派手な装飾や高い所も硬い物もぜーんぶ人の手だけで。

それは残さないとってなりますもんね。


少し脱線しましたけどつまりそういうことなんですよ。

現代に建てられたものもこれから建てるものも絶対いつか解体しますから。

企業のビルだろうがマンションだろうが学校だろうが。

あ、神社仏閣は別かもしれませんがね。


耐久性のための丈夫さでしょうけど、特にRCやSRCなんか解体してて思うんですよ。

「震度50きても大丈夫だろ」って。

建てた先のことはもういいですから、さらに先のことに着目しましょ。

現場打ちは無し。

二次製品を組つけていくだけ。

時期が来たらクレーンで吊ってボルト外して解体。

クレーンで吊って溶断して解体。

そのまま運んで処分場で解体。

騒音振動粉塵ほぼ無し。

最高じゃないですか。

ジョイント部や基礎が課題でしょうけどそこはなんとかしてください。

言うだけならいくらでも言えるので言わせてもらいました。

ありがとうございます。

これで解体業者からというか僕のお願いは以上になりますので、建築士設計士さんたちがんばってください。

よろしくお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



















最後まで読んでいただきありがとうございました。