壊したり創ったり考えたりするブログ

タイトル通りです。説明不要。多くは語らず。尻尾は振らず。どうかよろしくお願いします。

解体シリーズ第8弾「解体用アタッチメントはNPKとオカダアイヨンどっちがいいの? ~クラッシャー編~」

こんにちは、ショックマンです。

前回まで数回にわたってクレームがどーのこーのという話をしてきて少し飽きたので、ここらで趣向を変えて書いていこうと思いますよろしくお願いします。




さて、通勤中やお出かけのときに「あー、あの建物壊したいなー」なーんて思うこと、ありませんか?


「でもどのアタッチメント買おうかなー迷うなー」なんていう方、いっぱいいらっしゃるんじゃいですかね?


今回はそんな方に向けて、僕が使用してきたNPKとオカダアイヨンの解体用アタッチメントをクラッシャー、カッター、小割機をそれぞれ比較して「もし自腹で買うならこっち」というスタンスで紹介していきますので参考にしてみてください。




まず結論から言いますと「自腹で買うなら」全てオカダをチョイスします。
理由はランニングコストです。


NPKの開閉式アタッチメントはブースター(増圧機構)が内蔵されています。
ブースターはシリンダーの動きを速くするのと、刃を閉じて抵抗がかかるとブレーカーのように振動を与えて叩くように噛んでいく役割があります。


これは最大のメリットでありますが、同時に故障のリスクも背負っています。
ブースターが働かないと全然噛んでいかないので故障すると要修理です。


ただし頻繁に壊れるものではないので、メリットデメリットを天秤にかけたときにデメリットを帳消しにするほど快適な作業性があるとも言えます。


しかし、もし僕が管理するのであれば少しでも修理費用を抑えたいのと、修理により作業が止まるのを避けたいという理由からオカダチョイスとなります。





ではここからは両者のクラッシャーについての内容です。


まずはオカダアイヨンから。


オカダのクラッシャーのメリットは刃の開口幅です。


この開口の大きさは基礎を解体するときに発揮されます。
いつの時代も基礎というのはコンクリートの大きな塊であり、ブレーカーを使いたくなってしまう、もしくはブレーカーじゃないと壊せないというのが世の常であります。


しかし、近隣に配慮するとなるとできるだけクラッシャーで壊したいわけです。


そのときにクラッシャーの開口幅が小さいと、基礎を噛めない壊せないどうにもならない結局ブレーカーを使うはめになってしまいます。


クラッシャーの開口が大きくて基礎を挟むことができれば、クラッシャーだけで壊せる可能性がでてきます。




そしてシリンダーが大きく単純にパワーがあることです。


刃とシリンダーの取り付け角度によって破砕力を向上させています。



ここからはデメリットになりますが、その取り付け角度によって、刃を閉じた時に外側に張り出してしまうということが起こります。
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このデメリットは、壊す対象物のすぐ横に障害物があるとクラッシャーが使いにくいもしくは使えない事態を引き起こします。




あとはパワーを得るかわりに開閉スピードを犠牲にしていることですかね。


何でもそうですけど、大きくなればなるほど動きが遅くなるのはシリンダーも同じです。


「刃の開閉を待つ」感覚は少なからずあります。


でかいのに素早いNBAとかアメフトの選手なんかは要するにバケモンだということです。


とはいえいずれのデメリットも正直そんなに気になるほどではありません。


狭くて使えないのは諦めがつきますし、開閉スピードは慣れます。


遅くても壊せればいいんです。
遅いと言ってもあくまでNPKと比べたらです。





さてここからはNPKです。


NPKの強みは冒頭で書いたようになんといってもブースターによる開閉スピードです。


気持ちいいぐらい速いです。


開閉を待つ感覚がありません。


そのスピードの代わりにパワーがないかといったらそんなことはありません。


噛んで抵抗がかかるとブレーカーのように振動を与えて叩くように割っていくので力不足はそれほど感じません。




そして刃を閉じたときの外側への張り出しが少ないです。


おまけに「SVシリーズ」であれば刃の開口幅も、サイズごとに比較してオカダと同等かそれ以上です。




ここまで読むといいことしかないように思えますが、冒頭でも書いたようにランニングコストに関する欠点がちゃんとあります。


当然ですが故障する箇所が多ければ修理もその分増えますし、修理してる間は作業の進捗に影響がでてきますのでこのリスクは大きなデメリットと言えるでしょう。


とはいえ壊れる頻度は個体や使用状況によるので何とも言えませんし、ひとつ言えることは僕の経験上1現場やるごとに壊れる物でもないので、メリットを考えたらデメリットを補って余るリターンは大きいかもしれませんね。


ちなみにNPK「Sシリーズ」は本体の厚みに対して、刃がだいぶ薄く作られているので刃先が見えにくく扱いにくいので比較対象外です。




ということでクラッシャーの比較は以上になりますがいかがでしたでしょうか?


本当は他のメーカーも比較したいのですが、いかんせん使ったことがないので書きようがありません。


もしこれを読んだ方で、他のメーカーを扱っている方がいたら使用感など教えていただけると嬉しいです。


情報発信のくせに読者に情報を求めるのがこのブログのチャームポイントでもありますね。


お気軽にコメントください。


よろしくお願いします。

次回はカッターについて書いていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。