壊したり創ったり考えたりするブログ

タイトル通りです。説明不要。多くは語らず。尻尾は振らず。どうかよろしくお願いします。

重機シリーズ2「整地が楽しくなる! ~排土板で整地するコツ~」

こんにちは、ショックマンです。



突然ですがみなさん整地はお好きですか?



僕は整地が大好きです。



大好きはちょっと盛ってますけど普通に好きです。



バケットでも排土板でもブルでも。



あのサササーッときれいにしていく感じが楽しいのです。



うまい人のを見てるのも好きです。





でも排土板での整地って難しいんですよね。



なんとなくやってたりセンスがなかったり考えてやらない人はなかなか上手くなりません。



逆にポイントさえ抑えれば経験が浅くても上達するのが早いはずです。



ということで、排土板を使って整地するときのちょっとしたコツを紹介してみようと思います。



今回の記事は完全に初心者もしくは排土板が苦手な人向けの内容になっております。



普段土工事のオペとして活動されている玄人職人オペレーターの方が読むとヘドが出るかもしれないので、生まれて初めてヘドを見るチャンスだと思って読んでみてください。



それではいきましょう。



ポイントとしては大きく3つ。


①一度にたくさんの量を押さない

②基準となる高さをつくる

③ブレードの先端が見えなければ均した盤を見る

④えぐってしまったらすぐ止まる



では順を追って掘り下げていきましょう。





まずひとつめ。



①一度にたくさんの量を押さない

まず盛る場合、決める高さに排土板を合わせて一気に押してしまうと重機が乗った途端に転圧されて盤が低くなってしまいますよね。



それを防ぐために数回に分けて押します。



排土板で作業するときは土砂を押すついでに転圧も兼ねてるので、何回か行き来してある程度締め固めた方が整地は決まりやすいです。



ざっくりと均したり状況によっては一気に押すこともありますが、高さを決める場合は数回に分けることを推奨します。



そして削る場合も一気に削ろうとするとなかなか高さが決めれなかったり単純に押せなかったりすることが多いです。



一気に削るのではなく、1層2層3層と複数に分けて削ることを意識してみてください。



無理なくスムーズに押せてるっていう感覚を持つことが大事です。





②基準となる高さをつくる

①の内容を踏まえてまずは外側に基準をつくります。



外側からつくる理由としては2つ。



1つ目は高さが見やすいからです。



外側だと外構があったり墨を打てたり、それだけで簡単に高さを確認できるので盤を決めやすくなります。



中央からだと目印が何もないので一手間かけてとんぼや丁張を出さないといけないわけです。



めんどくさいし邪魔なのでできるだけそのような手間は省きたいわけです。



ちょっとでも楽をしたいわけです。



2つ目の理由としては外側がきっちりできてれば中央はそれなりでもきれいに見えるし、だいたいきれいにできるからです。



外側の盤が決まればそれに合わせて盤をつくっていきます。



外側の盤を中央に伸ばしていくようなイメージです。





③ブレードの先端が見えなければ均した盤を見る

では外側につくった基準の盤を中央に伸ばしていくにはどうしたらいいか?



もちろんその基準の盤に排土板を合わせて土砂を押していくわけですが、おそらく排土板のブレードの先端を見ようとすると思います。



ところがブレードの先端が見えない重機もあります。



そんなときはブレードの先端を見ようとするのではなく、排土板が通過した直後の盤を見ます。



排土板とキャタピラの間が空いてるのでそこの盤を見ながら、基準の盤との高さを見比べることができます。



ここでポイントなのですが、押しているときに余りの土砂が基準側になるべくあふれないようにしましょう。



基準の盤と均す盤の間に障害があると高低差がわかりにくいからです。



じれったいかもしれませんが排土板を半分だけ使うぐらいの気持ちでやってみてください。



ちなみにブレードの先端も見えず、排土板とキャタピラの間も見えないものもあります。



このブル(三菱のD6というサイズのまあまあ古いブルドーザー)なんか全然何も見えません。
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でもブルばっかり乗ってるプロの人はこんな状態でもきれいに盤決めてくんですよね。



そのプロの人に聞いてみました。



僕「このブル先端も何も見えないですけど、どこ見て乗ってますか?」


プロ「こいつはまだ見える方だよ」


僕「・・・」



まぁそういうことです。



中には経験積まないとどうにもならないこともあるということですね。



実際このブルにのって2.3日経つと、ブレードの先端がキャタピラーと見比べてどのくらいの高さにあるかっていうのがだんだん掴めてきました。



プロには遠く及びませんが。


すみません脱線しました。



次いきます。





④えぐってしまったらすぐ止まる

排土板に慣れないうちはえぐってしまうことがたまにあります。



多少削り過ぎるぐらいならいいんですけど、えぐったのを無視して進めていくとそこをきっかけに重機がバインバインしてデコボコ道をつくってしまいます。



かなり慎重にやってもデコボコになります。



そうなってしまうと修正がめんどくさいのでえぐってしまったと思ったらすぐ止まりましょう。



すぐ止まればバック引きでちょっと埋め戻すだけで済みます。



何もなかったかのように元通りです。



過去に戻ることはできなくても未来に向かってやり直すことはいくらでもできます。



元気出していきましょうね。






ということで厚かましいながら排土板のポイント4つ挙げてみましたけどいかがでしたか?



重機においてセンスってかなりのウエイト占めてますけど、それよりも大事なのは考えて意識してやることです。



何も意識せずにやるのと少しでも意識してやるのとでは上達に雲泥の差が出てきます。



しかしそれよりも何よりも大事なのは楽しんでやることです。



楽しいからもっと上手くなりたいって思うし、上手くなりたいと思えばどうすればいいか自然に考えます。



何でもそうですよね。



スポーツでも勉強でも遊びでも。



そんな風に僕たちも生きていけたら素晴らしいって思いました。



おしまい。



最後まで読んでいただきありがとうございました。