どうも、ショックマンです。
今回も解体現場でひんやりしたことを書いていきますさっそくよろしくお願いします。
ガタンッ!プシューッ!ビチャビチャーッ!えーっ?!のやつ
これまたビルの解体現場で起こった出来事。
あ、一応言っておくと僕の上司がやったことですけどね。
エレベーターって機械式と油圧式があるのご存じですか?
機械式はカゴを上からワイヤーで吊って巻いたり巻かなかったりして上下させるもの、油圧式はカゴの下にシリンダーがあってそれを伸ばしたり縮めたりして上下させるものなんですがこの時のやつは油圧式で地下にシリンダーがありました。
こういった油圧のものを撤去するときはあらかじめ作動油を抜いておく必要があり、この時も当然作動油は抜き取ってありました。
そして上司は試しにシリンダーをバケットの爪に引っかけて持ち上げてみたところ、スススーッと上がってきました。
ところが本体は上がってこず、ただシリンダーが伸びているだけでした。
ガッカリした上司がシリンダーを戻そうとしたとき
「ガタンッ!プシューッ!」
引っかけていた爪が外れシリンダーは勢いよく縮み、その圧で押し出された作動油が天高く舞い上がっていったのです。
作動油は抜き取ってあったのにどうしてって思うかもしれませんが、配管に溜まっていたのが抜ききれずに残るのはよくあることでこの時もおそろくそのパターンだと思われます。
上司がやったことなのでその辺は少し曖昧なんですけどね。
上司がやったことなので。
そしてその飛び出した作動油はあろうことか仮囲いを飛び越え現場の外へ。
この現場は地方の田舎ではあれど市街地の中心地、主要駅のほぼ隣に位置しており平日の昼間でも歩行者は少なくない。
仮囲いで隔てている先には歩道と公道。
歩道というのは歩行者がよく歩く道、公道というのは車がよく走る道。
やばい。
すかさず外を確認しに行くとそこには無人の道たち。
足元をよく見て歩いていくとそこには無数の油たち。
奇跡だった。
間もなく歩行者も車も通過していき、これは誰も被害を受けなかったんだと確信しました。
透明度が高く比較的きれいな作動油とは言え油は油。
車につけばガソリンスタンド行き、衣類につけばクリーニング行き、顔につけばプロアクティブ行きという悲惨な結果を免れた僕たちは胸をほっと撫で下ろしながら場外の油をゴシゴシと洗い流しました。
その後シリンダーはというと、伸びないようにガッチガチに溶接で固定して作動油の出口を塞いでクレーンで吊り上げてキレイスッポリ撤去しましたとさ。
最初っからそうしとけよっていう話なんですけどね、まあ上司を擁護するわけではなくちょっと試しにやってみた結果が功を奏することもよくあるわけでして。
この件に関してはだめでしたけどね。
パッと思い付いた作戦に対して「いや、これは無理だろうなー」と思って試すことなく他の方法を模索しているところに他の人間がふらふらーっとやってきて、さっき自分が否定した作戦をそいつがなんとなくやってみたらあっさりと成功して「え?あ、それいける?いけるやつなんだ?あーそう~」ってなってなんとも悔しいような恥ずかしいようななんだか腑に落ちない気持ちになったことことがあるので、危なくなければとりあえず一回試してみるっていうのはとても大事なことだと思うわけでして。
まあこの件に関してはだめでしたけどこのノリがあるかどうかで物事の進み方に大きな差が生まれてその結果、日本があらゆるジャンルで他国から遅れをとっているんじゃないかと思った今日この頃なのですがこのまま脱線していくと全然関係ないお話になってしまうので別の記事で改めて書くことにします。
さて本題に戻りますが、本題ももう終わりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。